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4/1(土/晴)【咳止めシロップと風邪薬の "落とし穴"】|特別栽培米の眞木優|note
出典:Facebook『トンプソン真理子』さま
【 咳止めシロップと風邪薬の "落とし穴" 】
今回は、風邪薬や咳止めシロップの怖い側面について書きたいと思います。これは、知られているようであまり知られていないとても重要なことなので、よく聞いてほしいと思います。また、この事実は、拡散してほしいけれど、そのことを悪用する人にまでこの情報が到達すると困るので、拡散してほしくないような気もします。
風邪薬や咳止め薬には、怖い成分が入っているものがあります。
一つは、「コデイン」です。これは、「ジヒドロコデイン」も同様です。コデインは、麻薬性鎮咳薬です。え、麻薬?じゃあ、だめじゃん!?と思われるかもしれませんが、実はこれには例外があります。具体的には、粉薬で濃度が1%以下のものは「家庭麻薬」という分類になり、普通の麻薬(オピオイド)とは明確に区別されて、市販薬に使ってもOKなことになっています。
ここで、オピオイドにはもっと有名な薬があります。
それは、いわずと知れた「モルヒネ」です。モルヒネも、ガン末期の患者に疼痛コントロールに貼るパッチとして処方されたりするなど、薬品としても使われていますが、化学構造を見ると、モルヒネとコデインは大変よく似ており、その違いはごくわずかです。
じゃあ、患者によるモルヒネの乱用はなんでないの?と思いますが、それは悲しいかな、もう動けないほどの終末期患者に使われることが多いので、乱用することもないのだと思います
話を戻しますが、考えてもみてください。もともと咳とは進化の過程で人間が獲得した防御機能であり、風邪をひいて咳をするのは、ウィルスや細菌などの病原体を気道から排除するための「反射」なのです。
それを抑え込もうとする、ということは、結構恐ろしいことをしているのだということをまず理解してください。そういう体の生理的作用を薬で無理やり抑え込むので、副作用に呼吸困難、眠気、などがあるのです
じゃあ、ヴィックス・ヴェポラッブの鎮咳作用はどうなのよ?と思いますが、あれは、メンソール(ハッカ)やチモールなどの植物性化学物質が、気管支を拡張したり喉の細胞の炎症を抑えたりしてくれるので、まだ自然な療法と言えるのです。まあ、植物性化学物質(フィトケミカル)でも化学物質には違いないので、(大麻やケシの成分もその一つだし)だからといって安全と思うのは短絡的ですが。。
もう一つの危険成分は、「エフェドリン」というものです。これは、気管支を拡張したり咳を抑える目的で風邪薬によく入っているものですが、エフェドリンは交感神経刺激薬であり、薬理学的には覚せい剤とほぼ同じ薬です。すなわち、合法的に手に入れることができる覚せい剤なのです。依存性も強いため、使用量がエスカレートすることにより、興奮や痙攣、不整脈による心停止のリスクがあります。
エフェドリンとコデインを双方摂取するとどうなるかというと、知らぬまに依存症になってしまうケースが多いのですが、なかには初めから”トリップ”することを目的として大量に飲む人もいます。
エフェドリンとコデインの双方が含まれている風邪薬には、次のものがあります。
● パブロンゴールドA
● 新ルルA
● カイゲン感冒錠
● ベンザブロックS
● エスタックイブ
● ブロン錠
これらが、よく知られている売れ筋の市販薬ばかりなのには驚きますよね
ちなみに、これらにはすべて「無水カフェイン」という興奮剤も添加されています。
以前は、子ども用咳止めシロップにもコデインは使用されていましたが、これが社会問題化してきて、2019年から12歳未満の子ども用風邪薬にはコデインは入れてはいけないことになりました。それでも、エフェドリンはそのまま入っています。
私の周りでも、随分前ですが、「私、毎日子ども用ジキニン(液体)を1本飲まないと元気出なくて仕事できないから、今は知り合いの薬局からケース買いで購入してるの~」と言っているおばちゃんがいました(゜o゜;
その頃は、ただ(へー、変なの。。)と思って聞いていましたが。考えたら、当時はまだコデインも入っていたと思うので、今よりも中毒性が強かったのでしょう。
このように、「依存」は本人が自覚しなくても実際に起こりえるのです
また、アメリカでは、同じくオピオイド系の強い鎮痛剤「オキシコドン(オキシコンチンともいわれる)で、集団訴訟が起きています。これは、事故や手術などの後に処方される強力な鎮痛剤で、病気が治ってもそれに依存してしまう人が続出しました。しかし、その販売した製薬会社は依存性を知っていたにも関わらず、詐欺的なマーケティング・キャンペーンを実施して売り続けたことが内部文書でわかったのです。
私のアメリカの近所でも、友達のお母さんが、事故後におそらくその薬の中毒となり、うつろな目で近所を徘徊していたのを見てゾッとしたのを思い出します。。そのお母さんは、家事も育児ももう放棄状態でした(><;
日本の製薬会社も、依存性があることは百も承知ですが、知らないふりして入れるのをやめないし、CMを流し続けています。それでたまたま依存してくれたら、会社が儲かって都合がいいのでしょう。実際、液状ブロン錠の若者乱用がバブルの90年代に問題になりましたが、エスエス製薬は液状に入れるのはやめたものの、錠剤タイプは今も販売し続けています。
ということで、
風邪薬を飲む上で気をつけるべき成分名は以下のとおりです:
1.コデイン(鎮咳去痰薬に限る)
2.ジヒドロコデイン(鎮咳去痰薬に限る)
3.エフェドリン
4.プソイドエフェドリン
5.メチルエフェドリン(鎮咳去痰薬のうち、内用液剤に限る)
また、この2つ以外にも、
「ブロムワレニル尿素(ブロムバレリル尿素とも呼ばれる)」という危険成分もあります。これは、90年代に社会問題となった『完全自殺マニュアル』でも紹介されている危険な薬物で、ブロムワレニル尿素の致死量は15gと言われています。例えば、ナロンエース1錠には100mgのブロムワレニル尿素が含まれていますから150錠飲めば死んでしまう計算になります。
今日は、たいへん怖い話をしましたが、誰でも買える市販薬にこのような薬物が含まれていて、厚労省も野放し・・というのは本当に危険なことです。
改めて、『クスリは(反対から読むと)リスク』・・ということを、心に刻んでおきましょう。