TOP > 特別栽培米の眞木優 日記 > 4/16【お勉強・フォークリフトの自賠責について】
出典:行列のできるトラック相談所
フォークリフトの自賠責について
自動車の所有者は加入が義務付けられている自賠責保険。
この自賠責保険は、荷物の積み下ろしなどに使うフォークリフトでも、加入が必要なんでしょうか?
そこで今回は、フォークリフトの自賠責保険の義務や期間について、まとめてみました。
フォークリフトの自賠責とは?
【車両によっては加入義務が】
さて、そもそも自賠責保険とは、事故などを起こして被害者が発生した際に、損害賠償として保険金を支払ってくれる制度です。
この自賠責保険は、フォークリフトであればナンバーが付いた、公道を走れる車両に加入義務があります。
※フォークリフトの自賠責保険
ナンバー付車両が加入
加入義務あり
この自賠責保険の加入義務は、自動車損害賠償保障法5条で定め
られています。
○自動車損害賠償保障法5条
自動車は、これについてこの法律で定める自動車損害賠償責任保険 (以下「責任保険」という。)又は自動車損害賠償責任共済 (以下「責任共済」という。)の契約が締結されているものでなけ れば、運行の用に供してはならない。
また、フォークリフトの中でも公道を走らない車両は、任意で自賠責の加入が行えますので、条件などを保険会社に問い合わせてみましょう。
フォークリフトを構内作業だけで使用している場合でも、従業員
だけではなく、第3者も事故に巻き込む可能性があるので、自賠責
に加入した方が良いでしょう。
※ナンバー無しのフォークリフトの場合
任意で加入が可能
万が一の為に加入を
もしも自賠責の保険金が支払われる際は、被害者の死亡時に3千万円、後遺障害が残る場合は4千万、傷害事故であれば120万円が支払われます。
※自賠責保険金の支払い額
死亡時…3千万円
後遺障害時…4千万円
傷害事故時…120万円
フォークリフトの任意保険
【加入が推奨される】
では、上記の自賠責保険に加えて加入が可能である、任意保険とはどんな保険なのでしょうか?
任意保険とは、対人や対物など補償範囲を自分で決められる保険で、自賠責保険とは異なり加入義務はありません。
しかし、任意保険は大きな事故が起こった際など、自賠責保険で保険金を支払いきれない場合に、支払いをカバーすることができます。
※フォークリフトの任意保険
補償範囲を決定できる
加入義務はない
自賠責保険の支払いをカバー
このため、任意保険に加入する際は、自賠責保険も加入している必要が生じます。
倉庫内の対人事故など、万が一の事故に対応するためにも、自賠責と任意保険両方に加入したほうが良いでしょうね。
ちなみに、フォークリフトの作業中に起きた事故事例については、以下の記事に詳しくまとめられています。
○【原因・対策は?】フォークリフト作業中に起きた事故の事例を教えて!
http://torack7.blog.fc2.com/blog-entry-512.html
自賠責の期間や車種
【車両によって異なる】
さて、上記の自賠責保険を申し込む場合は、どれくらいの期間を設定でき、どんな車種が保険の対象となるのでしょうか?
公道を走る大型特殊自動車のフォークリフトは、2年に1回車検を受けなければいけませんので、車検の期間に合わせて12ヶ月から24ヶ月で申し込みを行ないます。
また、大型特殊自動車のフォークリフトでも車検切れや新車の場合は13ヶ月から25ヶ月の期間で申し込みます。
※自賠責保険の申し込み期間
車検あり…12ヶ月~24ヶ月
車検切れ、新車…13ヶ月~25ヶ月
ちなみに、ナンバー無しのフォークリフトを自賠責に申し込む場合は、期間について保険会社に問い合わせを行ないましょう。
また、これらの自賠責保険の対象になるフォークリフトの車種は、小型特殊自動車や大型特殊自動車となります。
※自賠責保険の対象車種
小型特殊自動車
大型特殊自動車
以上のようなフォークリフトの自賠責保険と任意保険の条件を確認した上で、加入を考えてみてはいかがでしょうか?