TOP > 特別栽培米の眞木優 日記 > 7/5『田んぼの水管理』…落水実施。
【お勉強】*参考文献 JA佐賀 営農栽培情報
①今後、土用干し(当地では7/22頃から一週間程度実施)迄の水管理で本年度の収量・品質は大方決まります。
②深水は、雑草の発生を抑えます。
しかし、「ジャンボタニシ(スクミリンゴ貝)」による食害の拡大に繋がり「分げつ」の発生が遅れ、軟弱・徒長、穂数不足や倒伏の要因となり減収につながる恐れがあります。
この事から(慣行栽培では除草剤処理後約4日以上経過した田んぼ)では「浅水管理」にします。
③麦わら鋤き込み等で、ガスが発生しやすい田んぼは地干しを行いガス抜きをします。
田植日6/17
⇒1回目地干し(7/2~1日程度)
⇒2回目地干し(7/12~1日程度)
⇒土用干し (7/22~7日程度)
④土用干しは茎数の確認を経て実施します。
1株当たり、うるち20本・もち25本。
⑤土用干しの目的は「*地耐性向上・窒素制限・土壌中のガス交換・無効分げつ抑制」
*地耐性向上とは
…土を乾かして後々の作業性を良くする意味…特に深く耕した所はシッカリ干す事が必要です。
なお、土用干し以降は「間断排水」により土用干しで割れた亀裂を収穫迄保ちます。
ちなみに、地耐性が悪い圃場では、次作の「麦」づくりでトラクター作業等、全般に亘り苦労すします。
*補足
①地面が割れる事で、根の一部分も切れる事により【無効分けつ】を抑えます。⇒(無効分けつは、適切な収穫に結びつかないし有効となるべき稲穂の栄養を吸収してしまいます)…また、稲が茂り過ぎる事により「害虫・病気」発生の要因ともなります。
②次作物である麦の耕作に際し、土壌が乾き易い環境にする事で、耕耘等の作業性が良くなります。
☆土用干した後も長い雨等により「ゆるゆるの土壌」へと推移してしまう事もありますので、これからもシッカリ田んぼを観察していきたいと思います。